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イチローが語る「スポーツは観客がいてなんぼ」

イチローさんが神戸のホテルで最近行われた「スポーツが持つ力」というイベントで語った一文が非常に胸に刺さったので、集客の観点で深堀してみたい。

 

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「見てくれている人がいてなんぼ。僕は無観客ではプレーできない」

 

この言葉は客観的に自分を見れる人でなければ言えない言葉と思う。野球が好きな人が多い日本では、野球中継をテレビで放映すると多くの視聴者がつくからCM、スポンサーが多くつく。

逆に人気のないスポーツをテレビでやってもスポンサーはつかない、というかスポンサーがつかないからテレビで放映しない。

結局のところ人気があるからスポーツや芸能が成り立つのだと思う。

 

野球を好きじゃない人からすれば人が投げた球を人が打つ、その動作に「何が面白いんだ」と感じる。

サッカーはボールの蹴り合いをしてゴールを決めるゲームで興味がない人からすれば「何が面白いんだ」と感じる。

バドミントン、バレーボール、卓球、スケートなど、特に私が息子たちと日夜励んでいるモータースポーツなんかは特に大衆には興味をもたれないスポーツと思う。

 

だけど、どの競技も全くスポンサーやファンがいないわけではなく、一定の「視聴者」はいるわけである。集客の「ターゲットを選定する」という概念から見ると、そのセグメントされた視聴者に合わせたサービスの告知などは効果があるが、マスの媒体と考えると、やはり競技人口や視聴者が多いカテゴリーに人気は集まるわけである。

 

御託をならべたが、結局のところ「人気がある」、「一番有名」、「一番見られている」などのおごりの感情は持たないべきである。イチローさんの事例で行くならば、「野球はファンがあって、視聴者や競技人口があってこそ成り立つスポーツ。特にプロとして野球をする自分たちには見る人に楽しんでもらうという目線も忘れてはいけない。また真剣勝負をする選手はその目線を自分の力に変えれる」ということを言いたいのではないかとその一文で感じた。

 

そして「無観客でプレーできない」という言葉は言い切ることは引退してるから言える言葉か、イチローさんのストイックさか、考え方かですが、鮮烈な言葉と感じました。

 

プロのスポーツプレーヤーも仕事をしている自分や友人などとみな同じ。それぞれの立場を理解し、求められてるもの、考えていかないといけないことを不断で意識することが大切だと感じたので記事を書きました。